北浦リレーションシップ第86回 中野茂樹さん

北浦リレーションシップ86人目は、山本桂司さんからのご紹介で、長門市日置で自然栽培をされている農家・中野茂樹(40歳)さんにお話を伺いました。

中野茂樹さん

Q1.趣味は何ですか?
以前、アメリカに1年半ほど滞在していた時は、近くに4000メートル越えの山脈があったので、休日のたびに登山をしていました。日置で生まれ育ったので、やはり、自然が好きなのだと思います。

Q2.あなたのプチ自慢は何でしょうか?
肥料や農薬は全く使用せず、それぞれの野菜に合った環境を整えて栽培する「自然栽培」を実践しています。2年前、これまでの経験を基に、どなたでも自然栽培ができるようにと、植物と土の関係、問題点などを記した自然栽培に関する書籍を出版しました。口コミや自然栽培の団体などを通して、約3千部発行しています。また、それ以前にも、自家採種の本なども手掛けており、実際に自然栽培の野菜を生産・販売している農家さん方に参考として頂いています。

Q3.あなたが住むこの街の好きなところは何ですか?
長門の将来のために何かやっていこうという意識があり、自分たちが作っていけるような雰囲気があるところです。長門市では、棚田を活用した自然栽培米づくりに取り組んでおり、私も、千畳敷の南面にある棚田で自然栽培米の研究をしています。これも、長門の将来につながっていくことだと思っています。

Q4.観光客にお奨めしたい場所はどこですか?
前述した千畳敷のすぐ下にある自然栽培米の研究圃場から見える景色です。長門市方面から油谷まで眺めることができ、眼下には日置の平野が広がっています。千畳敷と言えば、海側を眺める方も多いと思いますが、南側からの景色も楽しんでもらいたいたいですね。

Q5.よく行くお店はどこですか?
長門古市駅の近くにある食堂カフェ「ソレイネ」です。オシャレな空間で、日替わりランチもリーズナブルで美味しいです。

Q6.好きな言葉は何でしょうか?
「自然(じねん)」です。調べてみると、この「自然(じねん)」は仏教的な思想からきている言葉で、「自然(しぜん)」のもととなった言葉のようです。自然栽培をしていると、「自(おの)ずから然(しか)る」と書くこの言葉の奥深さを感じます。自然栽培を成功させるには、もっともっと自然(しぜん)を見つめて、さらにその奥にある「自然(じねん)」という根本的な部分を捉えることが大切なのだということを実感します。

Q7.あなたの仕事のポリシーは何ですか?
世の中に必要なことを見極めて、それを実行し、実現することが大切だと思っています。また、上っ面なこと、自己満足な取り組みをしないことですね。

Q8.夢は何でしょうか?
自然栽培の農作物を求める人たちに対して、農家はまだまだ少なく、苦労されている方も多いです。誰もが苦労せず、普通に自然栽培ができ、良いものができるレベルにまで技術を高めること。また、どんな土壌でも自然栽培ができるよう、農地を整えることを実現させたいですね。自分が役に立てることがあるとすれば、そういう部分なのかな、という思いで取り組んでいます。

Q9.この人は凄いと思う北浦に住む知人、友人を紹介してください。
地元・日置の同級生で、現在は、萩市で酪農をしている水谷信義(みずたに・のぶよし)さんです。