Iターン人 アオショー・デニム・ラボ・永嶺直さん(33歳)

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オシャレの定番アイテムとして人気が高いジーンズ。そんなジーンズの製作、加工、修理を行う専門店が、萩市の中央公園駐車場入り口の土産物店2階にあります。「アオショー・デニム・ラボ」のオーナー・永嶺直(ながみね・すなお)さん(島根県津和野町出身)にお話を伺いました。

■これまでの経歴を教えてください。
❘益田市内の高校を卒業後、地元の旅館で働いていましたが、24歳の時、広島県福山市に移り住み、ジーンズ加工工場に就職します。国内外のメーカーから届いた真新しいジーンズの色を落としたり、破いたりすることで、何年もかけて履き古したかのように加工する仕事を4年半ほど経験しました。その後、友人から誘われて、萩へ移住。アパレル販売員をしながら、友人が経営する子供服店を通して、ジーンズの修理依頼を受けるようになります。口コミで注文が増えてきたため、会社を退職し、昨年1月、店をオープンさせました。

■加工だけでなく、修理やオーダージーンズの技術は、どのように身につけられたのですか?
❘加工工場に勤務していたことから、生地の特性は理解していましたし、本やインターネットなどで知識を深めたり、既製品のジーンズを何本も解体しては再構築したりと、独自に研究を重ねていきました。修理を依頼されるお客様の中には、長い年月をかけて色を落とし、独自の風合いを作りだされた愛好家の方もいらっしゃいます。やりがいを感じる一方で、ご納得いただける仕上がりにしなくてはいけないという責任もありますし、修理後も、長く愛用していただけるように研究した結果、その構造について熟知することができ、ジーンズの製造技術も自然と身につきました。

■永嶺さんのお店のこだわりを教えてください。
❘オーダージーンズは、お客様と何度も打ち合わせを重ねて作ります。太さやシルエット、ステッチの色、ポケットの形や位置など、お客様のご希望を伺い、何度か試着していただいては調整し、1ヶ月半ほどの時間をかけて仕上げます。また、ポケットやウエスト部分などの内側にデニム以外の生地を使用してみたり、膝の付近に縦横無尽にミシンを走らせて遊び心を加えてみたり、アイデア次第でオリジナルの一着を作ることができます。相場よりも低料金で作れることから口コミで広がり、県内各地からご注文いただいています。オーダーならではの履き心地やシルエット、デザイン性に満足され、再びオーダーされる方も多いですね。

■今後は、どのような展開をお考えですか?
❘ジーンズは、直線的な19のパーツを縫い合わせる、大量生産が可能な工業製品です。萩市内には、過去に国産ジーンズメーカーの工場があったことや、現在も、倉敷市のメーカーの工場が稼働していると聞いています。また、近隣の山口市にも国産ジーンズのブランドがあるなど、ジーンズの産地になり得る可能性があると思っています。萩から多くのジーンズを生産し、発信していきたいですね。

■北浦うぇぶをご覧の皆様にPRをお願いします!
❘オーダーだけでなく、修理、加工、サイズ直しなど、ジーンズに関することは何でもやります!ご納得いただけるように仕上げますので、安心して、まずはお気軽にご相談ください。

萩市江向593❘1城下町はしべ2階(中央公園駐車場入り口)
営業時間/9~17時(月~水曜日)、9時~20時(金~日曜日)
定休日/木曜日
料金/オーダー(縫製)2万円~、色落ち加工1万6千円、修理(一ヶ所)千円、など
☎0838・26・5805
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