北浦リレーションシップ第75回 木村和義さん(53歳)

北浦リレーションシップ75人目は、ご当地デザイナーの和田あいこさんからのご紹介で、長門市の木村水産の代表者・木村和義さんにお話を伺いました。

木村さん

Q1.趣味は何ですか?
「人間付き合い」が趣味で、SNSを通して知り合った方のセミナーやイベントには積極的に参加しています。多方面で活躍されている方と出会うことができ、様々なことを吸収できるので勉強になります。また、仲間内で、「日本酒の会」や音楽イベントなどを企画することも好きです。

Q2.夢は何でしょうか?
自宅裏の海が眺められる喫茶店をやりたいなと、妻と話しています。また、次男が、東京で板前の修業をしているので、将来的には、息子に店を開いてもらっても良いかなと思っています。

Q3.幸せだなと思うときはどんなときですか?
家族みんなで食事をとる時間です。3人息子のうち、長男と次男は家を出ているため、盆・正月しか家族が揃うことがありません。元気な姿でみんなが揃うことが幸せです。

Q4.観光客にお奨めしたい場所はどこですか?
青海島の自然研究路です。青海島の瀬叢(せむら)は、皇居宮殿の長和殿波の間にも飾られている東山魁夷画伯の壁画のモチーフにもなっています。その美しい風景を眺めながら散策してほしいです。

Q5.よく行くお店はどこですか?
シーサイドスクエアにある「大ちゃん」です。仙崎かまぼこや長州どりを使ったハンバーガーの店なのですが、ここには様々な人たちが集まるので、情報交換と息抜きをかねて行っています。

Q6.この北浦で美味しいと思うものは何ですか?
魚や肉、野菜、米など全て美味しいです。中でも、自分が育てたものや獲ったもの、手を加えたりしたものは特別に美味しいです。もちろん、弊社でも、自分が納得できる商品を製造・販売しています。昨年、水産加工会社ではありますが、商品に使用している酒粕やオリーブオイルなどを活かして、長州どりや黒かしわの焼鳥レシピも開発しました。ミスインターナショナル出場者に食べていただく機会があり、とても好評だったので、最近では、イベントに出店して焼鳥を焼いています。長門の美味しい食材を活かして、外国人の方や幅広い年齢層の方にも食べていただけるように工夫していくことも大切だと思います。

Q7.あなたが住むこの街の好きなところは何ですか?
自宅近くにある「波の橋立」からは、対岸の長門市街地や黄波戸、千畳敷に至るまでの景色が見えます。また、王子山からは、みすゞが愛した仙崎の街が一望できます。そういった自然豊かな美しい景色が見られるところです。

Q8.では、この街の問題点は何だと思いますか?
過疎・高齢化が進んでいることです。人口が減少し、街に活気がなくなっています。子どもの頃、みすず通りで夕刊配達のアルバイトをしていましたが、当時の商店街は買い物客でいっぱいでした。あの頃の活気をもう一度見たいという思いはあります。

Q9.その改善策をどのようにお考えですか?
観光においては、今後、星野リゾートの進出や道の駅のオープンが予定されているので、交流人口は増えていくのではないかと思います。しかし、人口を増加させることは容易ではありません。ですので、これ以上、人口を流出させないためにも、行政には、最低限の雇用を確保することや、一次産業従事者の経営が成り立ち、収入が得られるような策を講じて欲しいです。また、若者が一度は外に出たとしても、帰ってきたいと思えるような、あるいは、都会にいながらも、地元の活性化に貢献したいと思うように、幼い頃から郷土愛を育むための教育も必要だと思います。

Q10.この人は凄いと思う北浦に住む知人、友人を紹介してください。
昨夏から、萩市三見の農家の方が育てたきくらげと弊社のかたくちいわしを使用した「きくらげのオイル漬け」というコラボ商品を販売しています。その生産者である奥富屋の奥富智昭さんです。