北浦リレーションシップ第73回 井上かみさん(43歳)

北浦リレーションシップ73人目は、大平江里子さんからのご紹介で、長門市の向津具半島で、民宿や「百姓の塩」のブランドで塩づくりをされている百姓庵の井上かみさんにお話を伺いました。

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Q1.趣味は何ですか?
人と話すことです。幼い頃から人に興味があって、その人の良いとこ探しをするのが好きです。百姓庵を始めて13年目になりますが、私たち夫婦の暮らしや生き方に興味を持って、毎日のように、世界中から多くの人が訪れます。最近、日本人も個性が多様化しているように感じていて、特に、山口にはそういった方が多いように思います。

Q2.夢は何でしょうか?
最近は有機農業を目指す移住者も増えているので農業法人を立ち上げたいとか、向津具半島のエコツーリズムを実現させたいなど、夢はたくさんあるのですが、最終的には、瀬戸内寂聴さんのような、人の背中を押してあげられるようなお坊さんになりたいです。なぜか、昔から、相談事を受けることが多く、百姓庵を訪れる若者も、自分の人生について思い悩んでいることが多いので、自分の経験も踏まえて、人のお役に立てると良いなと思っています。

Q3.幸せだなと思うときはどんなときですか?
何気ない日常ですね。20代の頃は、体も心も力が入っていて、常に全力投球でした。30代に入り、父の死を経験し、結婚もしたことによって、肩の力を抜けるようになり、働けること、食べられること、いろんな人と会って話ができること、家族が笑顔でいてくれることなど、本当の幸せは足元にあると思うようになりました。

Q4.観光客にお奨めしたい場所はどこですか?
向津具半島です。沖縄よりも美しいと思える海や、その水平線に沈む夕陽、晴れていれば一年を通して天の川が見える星空など、自然のありのままの美しさが残っているのが素晴らしく、最近は、世界的なメディアからも注目を集めています。結婚を機に小倉から移住して12年が経ちますが、年々、この土地への愛情は高まっています。

Q5.よく行くお店はどこですか?
萩市にあるゲストハウス「ruco」です。オーナーの塩満直弘さんとは感性が合うようで、お互いに心を開いて、姉弟みたいに語り合う仲です。様々な人が訪れて交わり、多様な価値観を共有できる面は似ているので、良い意味でお互いに刺激し合っています。

Q6.この北浦で美味しいと思うものは何ですか?
全部美味しいですが、特に魚は美味しく、もうよその地域では食べられません。また、独身の頃は嫌いだったお米も好きになりました。赤土の棚田で育ち、天日干しされたお米は粘りもあり、モチモチしていて美味しいです。

Q7.あなたが住むこの街の好きなところは何ですか?
向津具半島は、資源が豊かで自然が美しいことに加えて、オープンマインドな方が多いです。ここ十数年で移住者も20組近くに増えました。来年も移住予定者が何組かいますし、今後も増えていくと思います。その昔、荘園であったとか、貿易港だったので外来の人との交流があったという歴史もあるためか、移住者を温かく迎え入れる気質が受け継がれているのだと思います。

Q8.では、この街の問題点は何だと思いますか?
長門は自然も美しく、食べ物も美味しく、人もユニークで温かいなど、全て揃っているのですが、クリエイティブさは足りないと感じています。斬新でオシャレなパッケージの商品が人目を引くように、街の見せ方も同じだと思います。面白いところに面白い人が集まると思っているので、遊び心は大切です。よその街にはない魅力や強みをプラスし、長門に光が当たるような見せ方を提案できる人材が必要だと思います。

Q9.その改善策をどのようにお考えですか?
UIJターンにより、クリエイティブな人材を確保するためには、光ケーブルなどネット環境を整えることは早急に必要だと思います。また、行政だけに任せるのではなく、私たち市民も主体性を持ち、日頃から問題解決のための提案や考えを持ち合わせ、それを述べられる人材となることも大切だと思います。「三人寄れば文殊の知恵」ではありませんが、市民一人ひとりが、自分の考えやアイディアを自分の言葉で表現できれば、もっと面白い街になると思います。

Q10.この人は凄いと思う北浦に住む知人、友人を紹介してください。
「百姓の塩」のパッケージ全般をお願いしている、ご当地デザイナーの和田あいこさんです。店舗コーディネートや商品パッケージのデザインなど、多岐に渡り活躍中の女性です。

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