全国高等学校デザイン選手権2015全国大会入賞おめでとう! 萩商工高校情報デザイン科3年生

デザセン写真

 

高校生の視点で、社会や暮らしのなかから問題・課題を見つけ、その解決方法をわかりやすく提案する「全国高等学校デザイン選手権(通称・デザセン)」。10月25日に、東北芸術工科大学(山形県)で開催された決勝大会(最終審査)に、萩商工高校情報デザイン科から3名が出場しました!
デザセンは、全国の高校生が社会や日常の暮らしの中から課題を見つけ、その解決方法を提案し、来場者の共感を得るように発表することで、問題発見力や分析力、企画力といった「デザイン力」を競う大会です。22回目となる今年は、全国1247チーム(87校)が応募し、一次、二次審査を経て、全国で10チームのみ、決勝大会に出場することができます。
萩商工では、情報デザイン科3年生35人が13チームを構成し、食生活や親子関係といった身近なテーマから、政治や地球環境といった社会的なものに至るまで、それぞれが見つけた問題・課題を提案し応募。過去に北浦うぇぶでもお伝えしてきた、地域活性化団体「萩LOVE」とコラボレーションした授業「萩LOVEハイスクール」を活用し、萩LOVEメンバーや地域で活躍する社会人たちが、各チームのメンター(指導者)として、仕事の合間を縫って週2回の授業に参加してきました。また、東京で活躍する方たちも地域外メンターとして迎え、生徒たちは、メンターが得意とする分野の講義やデザセンへのアドバイスなどを受けることで、自分たちの提案をより具体化していきました。その結果、一次・二次審査を経て、鈴木勇輝(すずき・ゆうき)君、赤木舞(あかぎ・まい)さん、松浦麗奈(まつうら・れいな)さんの1チームが決勝大会へ出場することとなったのです。
鈴木君たちのチームが提案したのは、『政治漫画アプリ「ポリコミ」』。新聞やニュースを見る機会が少なく、政治への関心が薄れている若者たちに向けて、最新の政治ニュースを漫画にすることで、政治を簡単にわかりやすく理解できるアプリ開発を提案。漫画は、ツイッターやフェイスブックといったSNSでも拡散でき、政治に関する情報を共有することもできるといった現代の高校生ならではの設定も加えられています。
決勝大会では、高校生への政治に対する印象などをまとめた動画なども使用して、提案内容を具体的にプレゼンテーションします。鈴木君たちは、7分間の制限時間内で、わかりやすく効果的に伝えられるよう、メンターからのアドバイスも受けながら何度も練習し、本番に臨んだということです。
決勝大会の様子は、インターネット上で生中継されましたが、現在も、デザセンホームページから視聴することができます。また、情報デザイン科3年生13チームが応募した提案は、授業時間を活用して継続的に取り組み、先月末、メンターたちを前に最終プレゼンテーションが行われました。その内容は、来年1~2月には萩LOVEホームページに掲載される予定です。ぜひ、萩商工生たちの「デザイン力」をご覧ください!

※写真は、決勝大会会場にて大学生スタッフの2名とともに。
中央右から、鈴木勇輝君、赤木舞さん、松浦麗奈さん
一番左が松嶋渉教諭

萩商工高校情報デザイン科長 松嶋渉教諭
今回、初めて、デザセンに取り組み、私も生徒たちも試行錯誤の繰り返しでしたが、最終的には大きな達成感が得られたのではないかと思います。生徒たちが応募したテーマは、どれも引けを取らないものでしたが、全国から10チーム、しかも、同じ高校からは1チームしか出ることができない決勝大会に、萩商工から1チーム出場することができたのは、みんなの取り組みが高く評価されたからこそであり、その代表として出場することができた「団体戦」だと思っています。決勝大会は、インターネット中継されるなか、3人は本当に素晴らしいプレゼンテーションをしてくれました。また、周りのレベルの高さも実感しましたし、審査員のコメントから多くの気づきも得ることができ、生徒も私自身も成長することができた大会となりました。

萩商工高校情報デザイン科3年生、デザセン決勝大会出場チームリーダー・鈴木勇輝くん
来場者をはじめ、インターネット中継なども含めると2万人を超える人達を前にプレゼンテーションをするという、貴重な経験をすることができて良かったです。本番まで、喋り方やイントネーションなどに気を付けながら何度も練習を重ね、クラスメイトやメンターの方たちにも見てもらいました。メンターの方たちからは、わかりやすくアドバイスをいただき、先生以外の社会人の方たちから、たくさんの意見をもらうことができて良かったです。大会当日は、自分で考えた身振り手振りも交えながら、緊張することなく、プレゼンテーションを楽しむことができ、高校生活で最高の思い出ができました。

デザセンホームページ
http://www.tuad.ac.jp/dezasen/

萩LOVEホームページ
http://www.hagi-love.com/